親身になって個別指導や監査の相談にのるシステムが必要

2008年10月25〜26日 全国保険医団体連合会主催 全国歯科交流集会

 2008年(平成20年)10月25〜26日に開催された、全国保険医団体連合会(保団連)主催の全国歯科交流集会に塩田原告が出席し、指導・監査対策についての討論の中で次のように述べました。

 「彼らはよく嘘をつく。嘘をついて人を陥れようとする。私の受けた監査では、歩けない患者さんを『バスに乗って歩いている』と嘘をつき、『訪問診療の対象外の患者さんを診ているから不正』と、3日間に渡り追求されました。何度も「そんなことはない」と否定しても、「わかりました」と言うまで追求する。そのようなやり口です。

 また当初、監査となった理由を聞いたところ、『患者通報があり、不正の疑いがあるから監査』と言われました。しかし、その後はその患者情報らしき不正の追求は全くありません。そのことを問うと『度重なる個別指導によっても改善されないから』と監査理由も変わってしまいました。

 裁判をやっておりますと、彼らはいろんなことを主張してきます。 『個別指導での指摘事項を改善したからといって、改善したことにはならない』という主張などは、もうなにがなにやらわかりません。

 「不正請求」の定義が『「知らなかった」とか「認識不足」など、認識していたか否かは関係なく不正として扱う』と拡大解釈され、ともかく何か間違ったら、「不正請求」ということになってきています。つまり返戻をされても査定をされても、すべて「不正請求」として扱われるということです。

 指導・監査を受けた先生方の中には、彼らのやり口によって痛めつけられ、自ら命を絶たれた先生がおられる。そういう現実があるということを理解し、具体的な行動として指導や監査の対象となった先生方が、親身になって相談にのってもらえるようなシステムをつくって頂きたいと思います。」

 

 塩田原告の発言を受け、保団連の宇佐美歯科代表は、訴訟支援ネットについて「保団連として全面的な支援に向け、取組みをすすめていく」と述べました。

 

 

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